夜勤専従看護師

認定看護師を目指す道のりは?



看護師としてキャリアアップするための資格を持ちたいとき、目標となるのが「専門看護師」です。看護のエキスパートとして高く評価される専門看護師は、2016年時点で日本全国で約1,700人であり、決して易しい資格ではないことが分かります。


専門看護師とはどのようなものなのか、そして専門看護師を目指すにはどのような道のりをたどればよいのかを確認しておきましょう。

看護師としてのキャリアを考える際の参考にしてください。


専門看護師とは?

看護のエキスパート

専門看護師は定められた課程を修了して、日本看護協会が行う認定試験に合格し、看護師のなかでも特に高い知識や技術を持っていると認められた存在です。資格取得後も5年ごとに更新のための審査が行われ、専門看護師で居続けるためには常に勉強を続けていくことになります。

医療現場の中心となってその専門性を充分に発揮できる専門看護師は、施設にとって必要とされる存在であり、大規模な病院でも採用されやすくなります。


2016年時点では以下の11の専門分野が設けられ、時代とともに変化しています(()は認定者数)。

がん看護(656名):患者、家族のQOLの向上に寄与
精神看護(231名):リエゾンナースの育成
地域看護(25名):地域の保健医療福祉の発展に貢献
老人看護(93名):高齢者の生活の質を向上させる
小児看護(166名):子供たちの療養生活を支援
母性看護(61名):周産期母子の支援
慢性疾患看護(130名):生活習慣病の予防、支援
急性・重症患者看護(210名):集中的看護の提供、支援
感染症看護(36名):集団感染の予防、対策、看護
家族支援(44名):患者、家庭の支援
在宅看護(26名):在宅療養の支援


専門看護師の役割とは



患者さんだけでなく、その家族や医療関係者、地域社会などより多くの人々と関わっていくのが専門看護師です。

そのようなスタンスで、専門知識を活かして看護の現場で実践しつつ、研究を継続して学会への論文提出を行います。リーダーとなって後輩看護師の指導・育成に当たり、病院全体の看護の質向上のための勉強会を企画・開催します。


近年は日本でもチーム医療を導入する施設が増えていますが、患者さんに最も近い医療従事者は看護師です。専門看護師は、患者を中心として医師、薬剤師、栄養士、介護士などの医療スタッフと協力・連携し、チームを支える存在となります。

患者さんのサポートでは地域と連携し、高い専門知識を活かして医療機関、地域全体の看護の質の向上を目指します。看護の仕組みそのものを検討するなどダイナミックな活動が可能です。

認定看護師との違い

特定分野の看護ケアに特化した現場のプロフェッショナルが、認定看護師です。認定看護師になるには看護系の教育機関に半年間通学し、専門看護師では大学院に2年通学します。

つまり専門看護師の方が取得に時間や労力を必要とし、より難易度の高い資格となっています。合格率においても専門看護師の方がハードルが高く、一般的に専門看護師の方が手当は高めです。


短期間で看護師の専門性を高め特定分野のプロになりたい方、看護ケアの質の高さを重視したい方には認定看護師が向いています。

そして専門看護師は、しっかり時間をかけて患者さんのためのケアを究めたい方、より良い医療体制の提供のため、関係者を巻き込んで活動したいと考える方に向いてます。


専門看護師を目指す道のりは?



専門看護師を目指す条件

専門看護師になるには、日本国の看護師免許を保有し、看護師としての実務研修が通算5年以上、うち専門看護分野を3年以上経験している必要があります。

そのうえで看護系大学院を卒業して、日本看護系大学協議会の定める所定の単位を取得した後認定試験に合格することで、専門看護師認定証の交付を受けることができます。

入学前の準備

まず目指す専門分野を決め、その分野で3年以上の看護を経験します。現在の配属先と異なる分野の場合には、異動を願い出たり、転職をする必要があります。

受験する大学院を決めて、入学試験のための勉強を開始します。所定の大学院は、日本看護協会のホームページから検索可能です。大学によって試験内容、難易度が異なり、例えば英語、専攻する看護学に関しての筆記試験と面接試験といった内容が見られます。


社会人枠で面接のみの大学院では、希望者が集中し倍率が高くなるため、社会人枠と一般枠の両方受験しておく方が安心です。足りない知識を新たに学んだり、志望する大学院の過去問題を解くなどして準備するとともに、出願用紙や成績証明書などの必要書類を揃えます。

各分野ごとに大学院が指定されているため、通学のために引越す可能性も考えられ、その場合住居を探さなくてはなりません。2年間の学費、諸費用、住居費用などを概算、用意します。奨学金が利用できるかどうかも調べておきたいところです。

通学中の仕事について



通学中の仕事をどうするかは大切なポイントであり、上司に相談、報告しなければなりません。

夜間や土曜日に開講していて、平日は仕事を続けながら通える大学院もありますが、ほとんどの場合平日昼間の通学であり、その場合今のままの仕事を続けることは出来ません。


資格取得の支援制度がある病院では、学費を一部負担してもらえたり、休職中の給与が保証されるところがあります。休職したまま大学に通って、専門看護師となって復職することも可能ですが、そうでない場合にはいったん退職することになります。

志望する分野がある病院や、資格取得支援制度がある病院へと転職し、そこで専門看護師を目指すのも方法のひとつです。そのような病院探しには、看護師専門の転職サイトが役立ちます。

大学院で学ぶことは?

大学院では、専門看護分野について、そして生命の危機にある患者さんやその家族をケアする「クリティカルケア看護」を必修科目として学びます。必要単位数は大学院によりますが、例として専門分野38単位、クリティカルケア看護分野26単位、といった具合です。

認定審査について

専門看護師認定審査は、日本看護協会によって毎年11月に実施されています。書類での一次審査があり、二次審査は論述式の筆記試験と、看護実績報告書です。

合格率は70%台となっており、大学院で2年の履修を終えても、30%弱の方が不合格となってしまう、易しいとは言えない試験です。


試験に合格すれば認定料の振込みをして登録され、専門看護師認定証の交付を受けます。有効期間は5年です。更新手続きでは直近5年間の看護・研究・研修実績の提出が求められ、専門看護師となってからも研鑽を続ける必要があります。

<専門看護師を目指す道のりは?・まとめ>

  • 高い知識、スキルが認められる看護師
  • 地域や医療従事者と連携して患者をサポート
  • 認定看護師よりも取得に時間がかかり、ハードルも高い
  • 所定の実務を経験し大学院に2年通って単位を取得
  • 大学入学準備と並行し、現職をどうするか検討
  • 認定審査の合格率は70%台、5年ごとに更新審査がある

夜勤専従看護師に強い求人サイトは?  詳しくはコチラ

このページの先頭へ