夜勤専従看護師は激務って本当なの?
看護師自身のスケジュールの兼ね合いや、収入面などから「夜勤専従看護師」としての働き方を希望する看護師が増えているそうです。
しかし、夜勤専従看護師はかなり激務であるといったイメージが強く、働くことを躊躇してしまう人も少なくない様子。
そこでこちらでは、夜勤専従看護師は実際に激務なのか、またより職場環境のよいところで働くにはどのようなことに気をつければよいか、といったポイントなどについて探っていきたいと思います。
夜勤専従看護師は激務なの?
働く職場によって業務量は異なる
夜勤には2交替制と3交替制の2パターンがあり、当然ながら2交替制のほうが拘束時間は長くなります。
しかし、ほとんどの病院で2交替制の場合は仮眠時間が設けられているため、休憩時間などはしっかり確保されていて、通常であればそこまで無理をして働くことはないはずです。
しかし、急患が入ったり、患者の急な処置が必要になったときと休憩時間が重なったときは、対応に追われてしまうこともあります。
このとき、夜勤の人員がしっかり確保されていれば、お互いがサポートしながら交替で休憩を取ることも可能ですが、人が少ないと必然的にすべて1人でこなさなければならないため、激務だと感じることもあるでしょう。
また、病院や診療科によって、夜勤中のナースコールや急患が著しく多いところもあるようです。勤務シフトや急な対応によっても仕事量は変わりますが、施設によって左右されるということも大いに考えられます。
夜勤専従看護師はたくさん勤務する必要がある?
本来は、夜勤専従看護師だから勤務日数が多くなるということはなく、労働基準法に則った勤務日数であれば、月の夜勤数は9回、多くても10回までです。
しかし、病院によって人手が足りなかったり、業務量が多いところになると、12回ほど夜勤に入るよう頼まれるところもあります。
たくさん働きたいという人にはありがたい話かもしれませんが、少ない勤務日数で効率よく稼ぐために夜勤専従看護師を希望している人は、困ってしまいますよね。
また、前残業や残業などが発生する職場も少なくありません。出勤時間が設定されていても、仕事に取り掛かる準備は早めに出勤して行わなければならず、その分の手当は支給されない、という病院は多いようです。
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夜勤専従で起こるトラブルや悩みとは?
激務が辛い・・・
前述したように、本来夜勤専従看護師は月9~10回の夜勤入りが標準とされています。しかし、中には月15回もの夜勤をこなしている看護師もいて、やはり体調を崩してしまったそうです。
勤務中もナースコールがとめどなく鳴り響き、人員不足から対応に追われて仮眠や休憩時間も満足に休むことができなかったとのこと。
ほかの看護師がどんどん体調不良で退職していく中、さらなる人員不足でなかなか退職することができなかったそうですが、自分まで体を壊して閉まっては元も子もありません。
激務ではないのに体調を崩してしまった
中には、そこまで激務ではないのに体を壊してしまったという夜勤入りもいます。
看護師という職業柄、ある程度の忙しさはあったものの自分で許容できる範囲であり、職場環境にも恵まれていてストレスを感じることはなかったのに、2年ほど夜勤専従で働いていたら、言い表しようのないだるさに見舞われたそうです。
病院で診てもらったところ、肝機能が著しく低下していたそうで、結局退職して1年間仕事に就くことができなかったとのこと。
人間の体は朝起きて夜は眠るというサイクルで作られていますので、逆転した生活をしてしまうと、激務ではなくてもやはり体に大きな負担をかけるということがよくわかるエピソードですね。
夜勤専従の常勤は有給休暇がない?
ある看護師は、非常勤で夜勤専従看護師として働いていたそうですが、看護部長に「常勤で働かないか」と打診されたそうです。
しかしそのときに、常勤の場合は日勤と比較するとあらかじめ設定されている休日が多いため、有給休暇は付かないといわれたとのこと。
夜勤専従看護師の休日が多いのは、労働基準法や日本看護協会で定めた法律、またはルールに則っているためです。
夜勤は日勤と比較して拘束時間が長いのですから、その分休日が多いのは当然のこと。この場合、常勤を打診した看護部長が法律に違反した発言をしているということになります。
常勤であれ非常勤であれ、一定の勤務時間をクリアした場合は必ず有給休暇が付与されると労働基準法で定められていますので、このような打診は受け入れてはいけません。
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違法でなくても健康に不安を感じたら…
体調を崩したら、速やかに退職も検討してみる
前述した、夜勤専従の仕事で体調を崩してしまった看護師は、その後退職をして1年間療養したことで、あっという間に体調が回復したそうです。
それも、特に治療をしたということではなく、朝起きて3食しっかり食事を摂り、規則正しい生活をしただけで回復したとのことですから、どれだけ夜勤が体に負担を与えていたかというとことがわかります。
現在夜勤専従看護師として働いていて、体調が悪い、健康に不安を感じているという人は、休日の過ごし方を見直すことはもちろんですが、夜勤専従看護師を辞めるという選択肢も視野に入れる必要があるかもしれません。
自分に合った職場を効率的に探すには
激務がきつい、仕事がハード過ぎて体に支障を来たしているという人は、もっと心身ともにゆとりを持って働くことができる職場に「転職」する、というのもひとつの方法です。
とはいえ、現在働いている職場もよかれと思って応募したわけですから、次に働く職場が落ち着いて働けるとは限らない、と考えてしまう人もいるでしょう。
そんなときは、転職サイトを活用してみてはいかがでしょうか。転職サイトには看護師の求人情報を専門に取り扱っているところもあり、それぞれの病院について有益な情報を持っています。
こうした第3者のサービスを活用すれば、自分では調べられない情報を得ることができ、効率よく職場環境の整った病院に転職することができるはずです。
まとめ
- 夜勤専従看護師の仕事が激務かどうかは、職場によって大きく変わる
- 人員不足によって激務となっているところも多い
- 働く上で体調不良や雇用問題などの悩みを持つ夜勤専従看護師看護師がいる
- 健康上などの悩みを持つ場合は、退職や転職を検討するのもひとつの方法
- 転職サイトを活用すると、職場環境の整った病院に就職しやすい
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