誰でも夜勤専従看護師としてすぐに働けるの?
夜勤専従看護師は、夜勤のみのシフトで働く看護師のことです。
日中学校に通ったり、何か事情があって昼間の仕事ができないという看護師にとって、夜勤のみのシフトは都合がよいでしょうし、夜勤専従看護師は日勤の看護師よりも出勤日数が少なく、また給料が高めに設定されていることが多いので、効率よく稼ぎたいという看護師にも適しています。
実際に働くことを検討するにあたり、気になるのが「夜勤専従看護師の経験がなくてもすぐに働くことができるのか?」という点ではないでしょうか。
そこでこちらでは、夜勤専従看護師はすぐに実務に就くことができるのか、また夜勤専従看護師として働く上で心得ておきたいことなどについて深く掘り下げ、解説しています。
夜勤の経験が無くてもOK?夜勤専従看護師になるには?
応募条件を満たしていれば、すぐに働くことは可能
夜勤専従看護師は、夜勤専従の経験がなくてもすぐに働き始めることができます。求人の応募条件に、必要な臨床経験年数や資格などが提示されていると思われますので、それらを満たしているのであれば問題ありません。
夜勤専従看護師経験について提示している募集はほとんどないので、結果的にすぐ働けるといえます。
ちなみに夜勤専従看護師は、正看護師でないと働けないといわけではなく、応募要項に准看護師も可となっていれば、准看護師も働くことが可能です。
新卒でも夜勤専従看護師として働ける?
不可能ではないが、経験者のほうが優遇される傾向にある
前述したように、夜勤専従看護師においての経験年数などを問わない募集がほとんどなので、新卒の看護師についても採用される可能性は十分あります。
夜勤専従看護師は不足傾向にあるため、人材が不足している職場ほど採用されやすいでしょう。
また、日勤や3交替制の勤務と比較すると、夜勤の仕事は業務量がさほど多くないところが多く、新卒でもこなしやすいという点も、採用されやすい理由として挙げられます。
ただし、絶対に仕事量が軽いとは言い切れず、職場によっては幅広いスキルを必要とするところもあるでしょうし、同じ求人に臨床経験の抱負な看護師と新人看護師が応募したら、やはり経験のある看護師のほうが採用されやすいです。
夜勤専従看護師は誰でも勤めることができますが、ある程度の経験があるほうが採用されやすいということがいえると思います。
一般的には、1~2年の臨床経験があれば、十分夜勤専従看護師として務まると考えられていす。
最初は日勤で働くところも多い
夜勤専従で働くといっても、消灯後では入院している患者と触れ合うことがほとんどなく、患者の状態を把握することが難しいです。
このため、夜勤中にナースコールが鳴ったとき、すぐに適切な対応ができるよう、患者の容態などを理解するために最初の数日は日勤で働き、患者や職場の状況をしっかり把握した上で夜勤専従看護師として勤務するという流れをとっている病院も少なくありません。
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正社員として働ける?
正社員の夜勤専従看護師は存在するが、リスクもある
夜勤専従看護師というと、正社員ではない雇用で働くイメージが強いですが、病院などの医療施設に正社員として雇用され、夜勤のみのシフトで働いている看護師もいます。
この場合は、夜勤専従看護師として最初から雇用されるのではなく、日勤や交替制などの勤務を経て夜勤専従となるケースが多いようです。
正社員のほうが安定しているし、メリットが大きいと思われるかもしれません。もちろん正社員は保険などもしっかりしているし、ボーナスが出るところもあるなど安定はしているものの、勤務や給料についてはデメリットもあります。
病院によっては、夜勤専従でも給料が通常の日勤に夜勤手当がプラスされるのみのところもあり、この場合は期待するほど高い給料は見込めません。
また、勉強会などへの参加が義務付けられている場合、夜勤専従でも勉強会などは日中に参加しなければならないため、働いている時間が長く感じることもあるようです。
ちなみに、夜勤専従看護師の募集はアルバイトやパートで応募しているところが多いので、正社員として夜勤専従看護師の仕事をしたいと考えている人は、これらの点を考慮した上で検討しましょう。
アルバイトやパートの夜勤専従看護師、メリットとデメリットは?
アルバイトやパートで夜勤専従看護師として働く場合、高時給で雇用される場合が多く、正社員の夜勤専従看護師よりも高い給料をもらえることが多いです。
福利厚生よりも手取りの収入を重視したいという人は、アルバイトやパートのほうがメリットがあります。
ただしパートの場合、働ける時間が決まっていてパートタイムの雇用を希望する人が多いと思われますが、退勤時に急患など突然の仕事が入った際には対応しなければならないことが多いため、定時で上がることが難しい場合があるというデメリットも考えられます。
夜勤専従看護師として働く上で大切な心得とは
迅速な対応力と判断力は重要
夜勤専従看護師は、最初日勤で働いたとしても患者の容態を細かく把握することは難しい場合があります。
患者は看護師が交代制か、夜勤専従かということに関係なく緊急時の適切な対応を求めていますので、患者の情報が少ない中でも瞬時に適切な判断をし、素早く対応しなければなりません。
こうした判断力や迅速な行動力は、夜勤専従看護師として働く上で非常に重要な要素となります。
高いコミュニケーション能力も求められる
患者はもちろん、夜勤専従看護師は日勤の看護師とコミュニケーションを取る機会も非常に少ないです。また、夜勤専従であることから交替制の看護師と一線置かれてしまう職場もあります。
こうした中でも円滑な看護師同士の人間関係を構築するために、コミュニケーション能力も求められます。
初めて一緒に仕事をする看護師もたくさんいますので、誰とでも協力し合って仕事をこなせるよう尽力しましょう。
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心身ともにタフであること
夜勤のある看護師は、夜勤によって生活リズムが狂うことで体を壊してしまうことがあります。夜勤専従であれば生活リズムは安定すると考える人もいますが、やはり夜に働くということが体に負担をかけてしまうことも多いです。
このため、健康な体や十分な体力は必須となります。また精神面においても常に健やかにしておくことはとても大切です。
看護師同士のコミュニケーションが少ない中でも前向きに働けるメンタルや、ストレスに負けない精神力を養うために、適度なストレス解消やリフレッシュを行い、心身ともに常に健康であるよう心がけましょう。
まとめ
- 夜勤専従看護師は未経験や新卒でも働くことが可能
- ただし、経験の少ない看護師よりも経験豊富な看護師が優遇される傾向にある
- 正社員の夜勤専従看護師もいるが、アルバイトやパートの募集が多い
- 判断力やコミュニケーション能力、心身ともに健康であることが求められる
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