夜勤専従看護師の家庭との両立について
夜勤専従看護師として働きたいと考える看護師は増加傾向にあります。それは、少ない日数で高収入が期待できるなど、夜勤専従看護師には様々なメリットがあるからです。
そして、意外にも子育て中の看護師にも夜勤専従は人気の働き方です。というのも、日勤で働く場合は仕事後、帰宅してから子供が寝るまでのわずかな時間しか一緒に遊んであげることができません。
子供の成長は早いもので、そんな貴重な時間を共有できないのは母親にとって非常に残念なことです。 小さいうちは働かないといった選択肢はもちろんありますが、それでも家庭の事情などで働かざるを得ない方は多いです。
少しでも多くの時間を共にする為にも、子供が寝ているうちに夜勤専従として働くことで時間を有効に使えるというわけなんですね。
夜勤看護師は家庭との両立が可能?
夜勤専従は、夕方16~17時から始まり、翌朝9~10時に終わり、1回最大でも16時間の勤務となる病院が多く、常勤で働く場合は月に8~10回ほどの勤務が一般的です。1回の時間は長いですが、週2~3回ほどの出勤になりますので、あいた時間を家事に育児に有効に使うことができます。
3交代制のような、日勤と夜勤が混じったシフトですと、生活のリズムが崩れ体調を崩してしまう看護師も少なくありません。特に夜勤明けはきついものがありますので、帰宅後はそのまま布団にバタンキューとなって、家事や育児が疎かになる可能性もあります。
子育て中のママさんに夜勤専従看護師が人気の理由!
少ない日数で稼げる
夜勤専従看護師として働く最大の魅力ともいえるのが勤務日数が少ないものの高収入が期待できるということです。
看護師の基本給はそれほど高いものではありませんが、夜勤手当は非常に高く設定されているので、看護師によっては月に40万円以上の収入を得ることも不可能ではありません。
どこで働くかによって1回あたりの給与設定は違いますが、相場は2~4万円となっており、月に10日も働けば30万円前後の給与に繋がるのです。これに加えて各種手当が支給されればさらなる高収入にも結びつきます。
休みが多い
夜勤専従として働くとプライベートを充実させることもできます。だいたい月に半分くらいは休みだといえるでしょう。これほどまで休みが多いにも関わらず、月収30万円以上が期待できる仕事はなかなかありません。
常勤として働く場合は休みの多い職場だったとしても休日は10日ほどしかないので、できるだけ休みを多くしたいと思っている方にも夜勤専従看護師の方が向いているでしょう。
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・夜勤専従看護師のメリット・デメリット
職場によっては忙しくないところもある
看護師の数が足りていない病院では日勤スタッフが業務に追われていることも多いですよね。しかし、看護師が夜勤で働く時間というのは患者さんがみんな寝ている時間帯でもあります。
もちろん、容態が夜に急変することもありますが、ほとんどの場合はみんなぐっすり眠っているので昼間に比べると業務量が少ない日も多いです。
また、夜勤スタッフが十分にそろっている職場ならば一人当たりの負担も小さくなります。
人間関係のトラブルが少ない
看護師は人の命に関わる仕事をしているということもあり、空気がピリピリしている職場もあります。こういった職場だと人間関係のトラブルも発生しやすいですよね。
派閥ができていたり、上下関係がうまくいかなくなるケースもあります。しかし、夜勤の場合は同時に働くスタッフの数が少ないため、こういった衝突は起きにくくなるのです。
看護師が職場を離れる大きな原因として人間関係のトラブルが挙げられるので、前の職場を人間関係のトラブルが原因で辞めてしまったという方は夜勤専従の仕事を検討してみるのも良いでしょう。
ママさん看護師が夜勤専従で働く場合の注意点
夜勤専従はある程度の経験が必要
あまりにも経験のない人には荷が重いということ。夜勤専従看護師として働くと少ない人数で業務を行わなければならないため、経験が求められます。
仮に患者さんが急変した場合にはすぐに最適な対応をしなければならないので、知識や経験がない人だとうまく対応できず、トラブルに繋がることもあるでしょう。
もちろん、どの職場でも先輩看護師がついてくれて仕事を覚えるまではサポートしてくれるはずですが、そもそも看護師の数が足りていない病院ではこういったサポートまでうまく手が回らない可能性もあります。
看護師としての経験は長いものの、クリニックでしか働いたことがないという方も苦戦することが多いようです。
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・夜勤専従看護師に必要なスキルってどんなもの?
体力が必要
勤務日数は少ないものの勤務時間が16時間前後と長いので、体力と集中力が必要になります。
夜といえば眠くなる時間帯でもあるので、しっかりスケジュールを整えて夜勤に体調を合わせましょう。
休みも多いので日中は遊びたくなるかもしれませんが、遊び疲れて夜に集中力が切れていたということになると大変なので、自分でしっかり調整する必要があります。
子供を見てくれる人・施設の確保
自分の睡眠の時間もしっかりと確保できるよう、周りの協力も必要になってきます。
しかし、中にはシングルマザーや頼れる身内がいない看護師もいることでしょう。夜勤専従をするには、夜のあいだ子供の面倒を見てくれる人の存在が不可欠です。
その為、夜勤専従で働きたいけど、家庭環境が難しいという場合は、保育所完備であったり小児科が設置されている病院への転職を考える必要があります。
母子寮がついている職場であれば、先輩のママさん看護師や同じ境遇の看護師も多く働いています。万が一、子供のために休まなくてはならない状況が出てきたとしても、周りの理解が得られやすいといった環境は働く子育て中の看護師にとって、非常に心強いものがあります。
最近は、こうした問題を抱える看護師も多いことから院内保育を行う病院も増えてきており、以前よりも仕事と家庭の両立が叶いやすい環境へと変化しています。
まとめ
- 子育て中の人にも向いている働き方
- 夜勤専従は少ない日数でもかなり稼げる
- 三交代や二交代制の働き方よりも体調管理がしやすい
- 人間関係のトラブルが少ない職場が多い
- 子供を預けられる人や施設の確保が重要である
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